短々落語「三匹の小侍」

400文字以内のショートショート落語臭

「三匹の小侍」

(ここは、とある養豚場(ようとんじょう)…)

こんな昔話(むかしばなし)知ってるかい

武士の家に生まれた三つ子。一人前とは言えず(みな)揃っ(そろ  )て、食っちゃ寝(く   ね)を繰り返すばかり。稽古(けいこ)怠け(なま  )、みるみる内に(うち  )豚の様(ぶた  よう)肥え(こ )ていく。遂に(つい )堪忍袋(かんにんぶくろ)緒が切れ(お き )、親から勘当(かんどう)された。家をでた三兄弟、長兄(ちょうけい)(わら)で家を建てるが、狼藉者(ろうぜきもの)がやってきて(わら)の家を吹き飛ばし長兄(ちょうけい)は殺されてしまう。次兄(じけい)は木で家を建てるが、やはり狼藉者(ろうぜきもの)がやってきて家を焼き払い、次兄(じけい)も殺されてしまう。で三男(さんなん)はレンガで家を建てた。狼藉者(ろうぜきもの)はレンガの家を壊そうとしたができず、三男(さんなん)小侍(こざむらい)を家の外におびき出そうと企む(たくら  )が、小侍(こざむらい)狼藉者(ろうぜきもの)の裏をかく。で狼藉者(ろうぜきもの)煙突(えんとつ)から家に忍び込む。が小侍(こざむらい)が用意した煮えたぎる鍋一杯の熱湯に飛び込んで、狼藉者(ろうぜきもの)は死んでしまう。それから先、小侍(こざむらい)は幸せに暮らしたとさ、お終い(しま  )



お前さん、それは小侍(こざむらい)じゃなく子豚(こぶた)狼藉者(ろうぜきもの)(おおかみ)のパクリじゃないのかい


ブヒィー


そんな素っ(す )頓狂(とんきょう)な声出すんじゃないよ、(ぶた)だけにね


 

短々落語「三匹の小侍」

お後がよろしいようで。

短々落語「三匹の小侍」

◇(ここは、とある養豚場…)こんな昔話知ってるかい 武士の家に生まれた三つ子。一人前とは言えず皆揃って、食っちゃ寝を繰り返すばかり…、その顛末やいかに。400文字以内のショートショート落語臭。とても短い創作落語。原稿用紙一枚(20×20=400文字)程度だから、およそ60秒で読める「一分落語」。爆笑は期待できないが、じんわりとくる面白新作落語臭。

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-12-30

Copyrighted
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