短々落語「ぐでんぐでんとべろんべろん」

400文字以内のショートショート落語臭

「ぐでんぐでんとべろんべろん」

あの隅(すみ)にいる女、口紅(くちべに)だして化粧(けしょう)始めたよ、あれ?鬼瓦(おにがわら)権造(ごんぞう)のような赤い口髭(くちひげ)になったよ、もう、へべれけ(・・・・)状態だね

いや熊さん(くま    )、彼女(かのじょ)は、へべれけ(・・・・)じゃなく、ぐでぐで(・・・・)だよ

あれ?今度は彼氏(かれし)に「冗談(じょうだん)じゃないよ」って右手(みぎて)突き出し(つ だ )てるよ

熊さん(くま    )、お酒は怖(こわ)いね、ぐでぐで(・・・・)を通り越して、べろべろ(・・・・)だ、あっしらは品(ひん)よく飲もうじゃないか



(二人(ふたり)の楽しい時間は瞬(またた)く間に経ち(た )、閉店(へいてん)間際(まぎわ)、ご隠居(いんきょ)が迎え(むか  )に行くと…)

これは酷い(ひど  )ね、ぐでんぐでん(・・・・・・)だ、熊さん(くま    )、起きな帰るよ、八つ(はっ  )ぁん、お前さんも独り言(ひと  ごと) 言っ(い )てないでお開き(ひら  )だよ

ご隠居(いんきょ)、バカ言っ(い )ちゃいけないよ、熊公(くまこう)が頼(たの)んだのは(ウィ)、ぐでんぐでん(・・・・・・)じゃないよ

八つ(はっ  )ぁん、お前さんは、べろんべろん(・・・・・・)だ

何(なに)いってんだ、ご隠居(いんきょ)、熊公(くまこう)が、べろんべろん(・・・・・・)。で、あっしが頼(たの)んだのが、おでんおでん(・・・・・・)

何(なに)がおでんおでん(・・・・・・)だよ、二人(ふたり)して、ぐでんぐでん(・・・・・・)とべろんべろん(・・・・・・)、だ

冗談(じょうだん)じゃないよ、耄碌爺(もうろくじじぃ)、口紅(くちべに)持ってこい、おいらはまだ、へべれけ(・・・・)ぐらいだぞ



 

短々落語「ぐでんぐでんとべろんべろん」

お後がよろしいようで。

短々落語「ぐでんぐでんとべろんべろん」

◇あの隅にいる女、口紅だして化粧始めたよ、あれ?鬼瓦権造のような赤い口髭になったよ、もう、へべれけ状態だね ◇いや熊さん、彼女は、へべれけじゃなく…、その顛末やいかに。400文字以内のショートショート落語臭。とても短い創作落語。原稿用紙一枚(20×20=400文字)程度だから、およそ60秒で読める「一分落語」。爆笑は期待できないが、じんわりとくる面白新作落語臭。

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-12-25

Copyrighted
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