誘惑の罪悪、或いは堕落の美徳

性と死が接続され

私は解放された 意味 意図

幸不幸という幻想への執着から。

愛を忌み嫌い

プラトニックを鼻で笑った

故意にそうすることは

愛だったから

(叙情詩は退屈だった

退屈なものが好きだった

退屈を感じている自分が好きだった

それだけが命綱だった)

始まることと

続くことへの吐き気

永遠への吐き気

鮮明に思い出せないものの

優しさ

​自己不信も自己欺瞞も自己模倣も

全部自己愛の代名詞だった

…………

…………?僕は、

僕と私は

いつも裏切り合う

いつも、

(意味のない声…意味のない記憶…意味のない約束…)

(死に近い人間は

いつも破れかぶれだ)

​───馬鹿だなあ。

刹那主義の

俺の夢を教えてあげようか

人を嫌いながら

人の為に死ぬことだ

誘惑の罪悪、或いは堕落の美徳

誘惑の罪悪、或いは堕落の美徳

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-12-07

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