雪の降る頃

なんだか日記のような手紙のような思い出して書いた感想のような文体です。
ほぼ自分自身のために書き留めておく感じなのできっちりはしてないです。

私自身

 私は彼に出会う前大変暗い人でした。友人も少なく、つられて口数の少なかった私は恋愛にも縁がなかったように見えたでしょう。しかし不運なことに良くない縁ばかりはあったのです。初めて両思いになった男の子とのデートでは駅前で二時間待たされた挙句やっとのこと繋がった電話で「お稽古ごとがあった」と言われ、衝撃を受けた私がその場で関係を絶ったり、次に恋心を抱いた相手には既に恋人がおり、なんとか言いくるめられ浮気相手にされそうになったりなど中学生にしてはなんとも言えない経験ばかりでした。ですが今から思うと中学生だからこそ子供らしく身勝手な相手ばかりだったのでしょう。そして中学生だからこそ私への大きな影響となったのでしょう。その頃の私は人は信じてはならないものと見なし足が地に着かないようなぼうっとした心持ちで毎日が過ぎて行くのを眺めていました。しばらくは恋などしないと心に決めて唯一私ができる絵に没頭しました。
 そんな孤独な中学時代を送った私は大変自分を嫌っていました。容姿も性格も不格好だから人に好いて貰えないのだとばかり思っていました。実際のところそれらも原因の一つではあったのでしょう。鏡を必要以上に避け服を選ぶ度に泣くような人間で、自害行為を繰り返したりもしました。自信が無いと言う言葉より自分が嫌いの方が遥かに合っていたのです。腕を真っ直ぐに横切る赤い糸のような傷口を見ると悪い自分を罰せられたのだと正義感のような、救われたかのような気持ちになったのです。こうすればいつか誰かに好いて貰えるに違いない、いつか自分が自分ではない良い人になれるに違いないと信じました。そして私は自分を変える為には自身の力が必要なのだということから目を背けていました。いつかなんとかなるだろう、としか考えず何も行動に移さなかったのです。或いはこんなにも嫌う自分という人物と向き合うのが恐ろしくてできなかったのでしょう。
 この心持ちが少しずつ変化して来たのは中学三年、ちょうど年が変わった頃でした。

年の変わった頃

 彼と初めて出会ったのもその年が変わった頃でした。毎年この頃になると雪の降らない東京に住う私を母はわざわざスキー旅行などに送り出してくれるのです。両親はどちらもスキーができないので子供を集めて授業などする団体に頼っていました。その年はいつも向かう湯沢へは行かず、志賀へ足を向けました。単なる気まぐれだったこの選択が人生を大きく変えるとも知らずに。
 いつもの如くぼんやりと廃人のような目をした私は重たい大荷物を引きずりながらのそりのそりと子供の束に入って行きました。同じ歳くらいの人を探し辺りを見渡しましたが、見つかったのはたった一人。後の子供達はみな小学生でした。話し相手がいないのもまた寂しいだろうと思う反面、孤独に過ごした時間が長く会話が途轍もなく下手だった私は名前を聞くことすらできませんでした。ふと出席確認や受付で忙しそうに駆け巡る大人達の方へ目をやると、あることに気がつきます。私は身体的にも精神的にも参加者である子供達とは違い、また大人達の一員でもないという事でした。年齢を考えればちょうど二つの間くらいなので当たり前なことのように思われるかもしれませんが当時の私には不思議な感覚でした。どちらにも属せず曖昧な存在、とまで思ってみました。私自身は大人とみなされる事に大変執着していたのですが、立場上あの少し離れた広間で働く大人達には同等と見て貰えないことを考えました。そんな思想らしき考えを頭の中で練っていた私は無意識的に一人ずつ観察して見ていたらしく、一人の大人が目に止まりました。至って平凡な見た目をしていて、真っ黒な髪に黒縁眼鏡を掛けた細身な男の子です。彼は何かの紙を挟んだクリップボードを抱えて周りの大人に質問したり、何かを書き留めたりしていて如何にも新人という感じでした。小柄だからか歳までも周りより若く見え、地味と言ってしまえばそれまでですがこういう真面目な人をどんな人よりも好む私はすぐさま興味を持ちました。その頃の気持ちはほんの好奇心程度でしたが、思い描いていた真面目な人というものにこうも完璧に当てはまる人が他に居るだろうか、と心を踊らせていました。そうして彼の姿を目に焼き付けんばかりに見ていたらとうとう出席確認も終わり移動や説明の為皆一箇所に集められました。普段から興味のないことには一切耳を貸さない私ですが彼の自己紹介だけは脳裏に刻めるよう努めました。
 その後私達は大きめの高速バスに次々と乗せられ三時間ほどの旅を楽しみました。乗り物の中でもう一度彼の話を聞く機会が訪れ、そこでは彼の趣味を記憶しようと何度も頭の中で唱えました。しかし彼が次に放ったのは恋愛などには興味がない、という意見でした。子供達がそのことをしつこく聞くので先に言っておく、とか何とか前置きがありましたがそんな事より興味がないという言葉が衝撃で、他の情報はぽかんと抜け落ちてしまっていました。そこまで強い執着心を持っていた訳でも長く知っていた訳でもない私ですが、やはり少なからず興味を持っていたのは事実だった為、一気に気分が落ちて残りの長旅は窓の外を眺めるくらいしかできませんでした。自分でもなぜこんなにも衝撃を受けたのかは分かりませんでしたが、のちに考えるとこの時から既に私は彼を好いていたのかもしれません。
 その衝撃の一言を聞いた後、私は可能な限りこれ以上彼に好意を寄せないよう気を付けました。しかし彼の少し舌ったらずな話し方や案外ノリのいいところを見て徐々に硬直した心が解されて行きました。しかし彼と関わる機会があまり無かったからか旅はあっという間に終わり、もうこのまま会うことはないのであろうと少し寂しく思ったことばかり思い出に残っています。来た時と同じように三時間ほどの旅をして元の広間に帰って来た私達は志賀より遥かに暖かい東京の冬の空気を浴び、一人、また一人と迎えが来ては去って行く子供達を見送りました。また帰りたくない、もう会えなくなって欲しくないという念が心の中で渦巻き足を重くします。幸いなことに私の迎えに来るはずの父は適当な人で、広間が見つけられず迷ったりなどして大分遅れていました。そこで子供がすっかり居なくなりがらんとした広間でぼうっと突っ立っている私を見つけ、彼はまた三月の終わり辺りに同じような合宿があること、そして自分もきっと行くという事を伝えて誘ってくれたのです。てっきりもう会えないものだと思い込んでいた私は飛び跳ねるような嬉しさを胸に秘めながら快く了解しました。その後はつい先ほどまであった足の重みも嘘のように消え去り、るんるんと家へ帰りました。
 おかえり、どうだった?と迎えてくれた母に早速彼の話をしました。もちろん私が抱くちょっとした好意を打ち明ける訳には行かず、少し話してくれた彼に次の合宿を紹介してもらったと簡単な説明でした。あまり踏み込んでは来なかったものの、私の大層嬉しそうな様子を見て母は意味ありげにふうん、と答えました。続けて早く予約をした方がきっといいと催促をしました。しかし流されるがままに予約の手続きを始めページを開くと画面の中で三月の文字が縦にずらりと並んだのです。それは三月に実施される合宿の予約ボタンの文字でした。もしかしなくても三月の合宿は複数存在するという事実から一気に汗が吹き出し鼓動が早まりました。私はその当時中学三年生、卒業は四月、そしてその合宿が受け付けている参加者は中学三年生以下でなければいけなく、それが意味するのはこの選択を間違えればきっともう彼に会うことはないということでした。あっという間に幸せな気分は消え失せ緊張した心持ちに早変わりしました。一見全く同じに見えた合宿達の表示名を一つ一つ分析して行く中、三月上旬中旬下旬と分かれていることを知りました。そして彼の三月の終わりという言葉を思い出し下旬の三つの合宿に絞ることができました。その三つはそれぞれ三日間四日間五日間とあり、ここからはきっとただの運なのにも関わらず私はじっと画面を睨みつけ、また三月下旬の文字が私をじっと睨み返します。理論に基づこうと私は彼が参加した今回の合宿と同じ四日間の物を選び抜きました。多少残る迷いやら心配やらが私の手を引き留めようとする中私は居るのかも分からない神に祈りを捧げ、手続きを済ませました。

三月までの間

 彼にまた会える事を強く願いながら過ごした二ヶ月と少しは初めは中々長い物に感じました。合宿中、何故だか心が惹かれてしまい購入した手の平くらいの猫のぬいぐるみを見つめる度に彼への気持ちを思い出したのです。そのぬいぐるみは文具入れに付けていてほぼ毎日目に止まるものでした。その小さな両手を取って彼の事を考えれば再び顔の筋肉が緩みなんだか幸せな心持ちになったのです。また合宿のブログサイトに写る彼の姿を見れば画面の上で光るただの四角の集まりがさぞ愛らしい物に感ぜられました。しかし時間が経てばどんな気持ちも薄れるように私も次第に彼の事をさほど考えなくなりました。彼の記憶が薄まる中、不思議なことにいつも通りの日常を繰り返していた筈の私は、段々と変わって来たのです。具体的には、自身の見た目の改善に興味を持ち始めたのでした。自分の事が何よりも大嫌いだった私ですがそれを受け入れようとすればする程辛い思いをしていたのです。そしてその気持ちを軽減するには自身の努力が必要なのだと気が付いたのです。中学三年生であった私はやはり一般的に容姿に気を配り始める時期に当てはまっていて、それも相まって色々と努力を始めたのです。新しく服を買い足したりメイクを覚えたり、やっとただの廃人から女子校生のようになり始めました。もちろん学び始めたばかりのメイクは不格好で服の系統も絞れていませんでしたが、少しでも自分を嫌う気持ちを解消できるかもしれない、という希望が私を楽しませてくれたのです。何かに執着する事が好きだった私はミュージカル作品に熱中し、今までと一変してとても充実した時間を過ごしました。勿論全てが解消した訳ではなく胸の奥底にこびりつく自己嫌悪はその時も明らかに存在していたのですが、私はそれを時々忘れる程に自分に変化を感じたのです。そしてそんな進展した気持ちを楽むうちに長く感じていた二ヶ月と少しはあっという間に過ぎていました。

再会

 気がつけば既に三月下旬、色々と変わったような心持ちだった私のそれまですっかり忘れていた彼に会えるかどうかの疑問がまた急に浮上してきました。合宿の受付広間へと向かう車の中、私は母の言葉そっち退けに彼の事を考えました。二ヶ月以上会っていない彼、本当はもう会う事のなかった筈の彼、そもそも会えるのか分からない彼。頭の中でぼんやりと写る彼の姿と現実より随分自信のある頭の中の私は合宿中に楽しく会話を弾ませ、まるで元からの友人のように接していました。そして頭の中の私が言うのです、連絡先をくれないかと。ぼんやりとした彼は本来は禁止されているが君となら、と承知します。そんな夢のような空想を描きながら私は窓の外を見つめます。しかし同じような甘い妄想を繰り返す度に、でも、もし彼がいなかったら、と現実に引き戻されるのでした。そう思い悩む私なんて気に留めず、母の運転する車は広間近くの駐車場に止まります。新しく買った自前のスキー板の入った大荷物を車内から引き摺り出しながら、私はその当時できた一番のお洒落である短めのスカートの下をまだ充分に冷たい風が通って行くのを感じ身震いしました。今思うと清楚な見た目の私にはあまり似合わない系統の服だったのかもしれませんが、当時はそれを着るだけで何となく自分が可愛くなったように感じたのでした。スキー板の入った大袋は私より大分背が高く、ブーツも服も全て詰め込んだ為私と同じくらいの重さでした。そんな背の高い死体袋のような物を何とか肩にもたれ掛けさせ、全く小さ過ぎる車輪をどうにか回しながら広間へと引っ張って行きました。到着した頃には息が上がり物凄い疲労感を感じ、彼の事など頭からすっかり抜けていて腕の痛みやら袋の何と重い事やらばかり考えていました。しかし一月と同じように並ぶ子供達とその奥で出席確認と受付をしている大人達の光景をみた瞬間彼という存在が舞い戻ってきました。必死にあたりを見渡し彼を探した私の心は一瞬にして石になったように重く、冷たくなりました。彼らしき人物が一人も見当たらなかったのです。そもそも、男性自体一人も見当たりませんでした。合宿がいくつもある事を知った時よりも遥かに大きな衝撃が走りました。ふらふらと一、二歩前へ出て、自分の大荷物の上に力尽きたかのように腰を下ろしました。しかし衝撃に撃たれて固まっていた私はまた考え出しました、前回の四分の一ほどしか居ない子供達を見るとこの広間以外にも集合場所があるのだと推測がつくのです。そしてこの広間には男の子が三人、ほとんどの場合男女別でグループに振り分けられ、そのグループ一つずつに大人が付くといった仕組みになっていたので、大人はこの広間にいる数人だけではなく他の集合場所にいる大人達の中には男性も確実に居る事を割り出しました。探偵の如く推理しまだ希望のある事を知った私の心はほっと放った一息とともに石から元の肉に戻りました。鼓動は動き出し、息をするのも再開しました。そうして細長い大袋に座った私は今度は獲物を狙うようなぎらぎらした目つきで広間に居る男の子三人を監視しました。しばらくの間何もなく、次第に緊張感が高まって行きました。そして心臓の音が耳へと響き渡るほど煩くなった頃、受付をしていた大人の一人が子供三人に声をかけ、私の探し求めた彼の名を口にしたのです。子供達に彼のグループに分けられた事と別の集合場所から残りの子供達と彼がバスに乗る事を伝え、その大人は参加者全員を広間の中央に集めました。私の心は天に登るような気持ちで生命がどっと流れて戻ってきた気がしました。緊張で速くなっていた鼓動は喜びで更に加速し、自分と同じくらい重さのある鞄も彼に会えると思えば持つのも苦ではありませんでした。一月と同様説明を受けた私たちは次々と高速バスに乗せられ、長旅がまた始まったのです。
 心を踊らせながら乗り込んだ私の席は通路側の最前列とあまり好ましくない配置でした。しかしそんな事は私には関係なく、いつ会えるのかと期待ばかりを抱きました。そしてバスが三十分程度走った頃でしょう、トイレ休憩と言う名の集合が行われやっとのこと彼を一目見る事ができたのです。二ヶ月と少し前とほとんど変わらない彼でしたがほんの少し髪を切ったようにも見えました。男性の散髪なのでさほど形も長さも変わらないのですが見つけた瞬間に何かが違うと感づきました。まじまじと見つめる暇も無くお手洗いへ子供と共に押し込まれてしまいましたがきっとまた車内で会えるという楽しみを持ち流されるがままに動きました。しかし先にバスへ乗り込んだと見える彼には最前列の私は会う事ができませんでした。これからまた三時間程顔を合わせられないのかもと思うと気分も落ちてきましたが、それより彼が居たという事実だけで私は充分に満たされていたのです。彼の細っこい身形に黒縁メガネ、新人らしい仕草など全てを思い出しまた頭の中で彼の姿を描きました。それと同時に一月彼が放った言葉を思い出します。恋愛などには興味がない、そう言った彼にこれほど執着してしまった私は一体どうしたら良いものか。悶々と考える中またバスは発車します。ぐるぐると思考を練った私はついにきっとこの感情は恋愛的なものではない、と結論付けました。自分のプライドやらを守る為にそうしたのです。次に考えたのは恋愛感情ではないこの気持ちの説明でした。側から見たら完全に恋愛的に彼を好いているようにしか見えませんが、私は決してそうではないと決め込み、その代わりとなる言葉を探しました。そして漫画やアニメが好きだった私は好いているが発展するつもりは無いという意味を込めて、推し、と彼を命名しました。晴れて彼との関係性を言葉で表す事の出来た私は何だか安心したような一息をつきました。
 毎回恒例の車内での大人達の自己紹介が始まり感情の大分落ち着いた私はそれを何となく聞き流しながらぼうっと座っていました。しかし子供達全員に見える様バスの先頭に移動して行われる自己紹介の順番は当然彼にも回って来て、また顔を合わせる事となったのです。最前列の席の真正面で話す彼と目を合わせられずにいた私ですが、推しという言葉でまるで手の届かない人の様に彼を突き放していた為何とか平常心を保つ事ができました。ところが彼の話が終わり自身の席に戻ろうとした時、彼は不意に私の方に目を向け一言、久しぶり、と小声で言ったのです。心臓が跳ね上がって一回転をしました。彼が通り過ぎる前にと慌てて返した私の返事は蚊の鳴くような声で予期していた以上に不自然に絞り出されました。彼のたった一言によって蹴散らされた私の平常心の裏には確かに彼への好意がしっかりと埋まっていたのです。うるさい心臓を丸ごと吐き出しそうになりながらそれを喉の中でぐっと堪えました。ついさっき恋愛感情ではないと結論付けたのにも関わらずこの至って簡単な会話は自分を防御する為に使った推しという言葉の盾をとてつも無い速さで、何とも簡単に破ってしまったのです。そうしてばくばくと動く心臓を抑えるかの様に手を当てた私は密かに自分の心の内で彼への恋心を認めました。

彼との時間

 その恋心を知ったはいいものの恋愛に興味がないと断言した彼に同じ様な気持ちを返してもらえる事はまず有り得ない事も事実でした。自分が一方的に恋を抱くのは楽しくも辛い事なのも承知していました。彼にとって私はただの参加者であり子供の一人で、恋愛対象に擦りもしないのです。実際私は大人達と子供達の間に立つ何とも不安定な存在でした。しかし大人から見たら子供で、子供から見たら大人で、と真ん中に立つというよりどちらにも加われないと言ったほうが正解でした。子供であったらきっと大人である彼との恋愛はできないと割り切れていた筈が、この中途半端な立ち位置であるからこそ切るに切れないのです。そして私自身は歳の割に子供や目下の存在として見られるのを何とも不愉快に感じたのです。敬意を持ち子供と認識しながらも人間としてしっかりと向き合って話す事のできる大人は大変好いていました。彼は後者の部類に当てはまる大人でした。まだ然程話した事もありませんでしたが不思議と向き合って話してくれているのだと私は感じていました。その事実がまた彼を大人、私を子供、として切り離そうとする私を引き止めていたのです。複雑な立場の関係などを頭の中でかき回していた私に私のグループを担当していた大人が声をかけます。考えに耽っていた私は小さくびくりと跳ねました。どうやら部屋割りの説明をしていたらしく、番号を宿に着くまで覚えていてくれとのことでした。私を含めた四人は207号室に配置された事を伝えられ、これから四日間共に過ごす四人はお互い短く挨拶を交わしました。

(更新途中なので続きます)

雪の降る頃

雪の降る頃

  • 随筆・エッセイ
  • 短編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-11-29

Copyrighted
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  1. 私自身
  2. 年の変わった頃
  3. 三月までの間
  4. 再会
  5. 彼との時間