見ているよ

見ているよ

雲ひとつ無い青空に大きな目が一つ

錆びれた感情のままフラフラと街を歩き続ける事が多くなった。
思考もとうの昔に焼き付いてしまっている。常人の考えは今まで以上に理解できない。
いよいよ、くるところまで来てしまったようだ。

僕も含めて、みんなマネキンだ。
空っぽ。
表面をコーティングされているだけ。
コーティングされた姿を“人間“って呼んでるだけ。
そうだろ。自分以外はみんなNPCだ。
でも、第3者から見れば僕もNPCだ。

だから、全部偽物。偽物なんだよ。
この世界は僕を、俺を、私を苦しめるだけにある仮想空間だ。
これは悪い夢なんだ。誰かのシミュレーションなんだ。

そう思えると、全ての事象に線を引くことができた。
感情にも、愛にも。死にも。全てだ。

今も僕が、私が、俺が、文字を紡いでいる様を誰かが見ている。
ずっとずっと見ている。どう言うふうに苦しめてやるか。
それを考えている。
無数にある苦しみの選択肢の中から、今の僕にあった最適を弾き出す。
そうしてまた、精神ばかりが太っていく。年数に見合わない精神が出来上がっていく。

もしも"絶対的存在“が存在するのであれば、この現実は変わらないといけない。
時間など関係なく一瞬で。

さぁ、潰しておくれ。
このまま目をあけられないようにしてくれ。
どうせ、こういう願いしか叶えてくれないのだろう?

見ているよ

見ているよ

見ているよ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-11-28

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