闇
ネガティブ、グロ系といったものばかりですのでご注意ください。
闇に溶け込む心
割れた心の破片
拾い集める僕の心 黒く黒く塗り潰されてゆく
いつのまにか泣けなくなった僕の心達
崩せないほどに高く高く積み上げてしまったんだ
ここは違うんだって
いつも心では叫んでいても
周囲の顔色ばかり見ては
結局 自分を殺してた毎日
君の心の色は何色でしたか?
強くなりたかった
どこでも芽を出せるような あの花のように
忘れた過去を手繰り寄せ
戻せない刻の螺旋は いつだって空回り
明日が来なければいい
涙で滲む ぼやけてゆく僕の心達
無(む)
存在証明分かち合い
今日も消えない傷 一つ二つ三つ
赤い線の向こう側 渡れやしないと泣く子供
数珠繋がり合いの綱渡り
今日も誰かの泣き笑い
夢(む)になる 無(む)になる 居なくなる
散り急ぐ命の訪れ 雨と消え
咎人
黒猫が塀を飛び越えて行った。
人も、まばらな午前零時過ぎのこと。
月が隠した真実は闇へと染まり、全ては赤く塗りつぶされてゆく。
いつだって痛みを伴うものだろうさ。
それを出来ない輩は、偽善振り撒く犬の遠吠えのように吠えていればいい。
優しさは罪だというのなら、根こそぎ燃やしてしまえばいいのさ。
なぁ、簡単なことだろう?
罪を暴くのが罪だというのなら、その手を罪の赤で染めればいいだけのこと。
墓まで、その罪を持っていく覚悟がありなんでしょうから。
燃やす心の記憶に残る残響音。
感情を持て余すように泣いていたのは切り捨てた自分自身。
全てを灰に。
全ては灰に。
お人好しを被った偽善者には消えることない罪人の証を。
所詮、この世は誰もが咎を背負った狂った世界で成り立っているのだから。
淀み
真っ暗闇を ただただ歩く
落ちていく浮遊感
痛みなんて忘れていたね
やっぱりか‥‥と、変わることない赤信号
いらない気持ちなら とっくに捨てたよ
もう終わりでいいや もう一人の自分が毒づく
所詮は紙切れ一枚で繋がる(仮)契約
鋏で切り刻んだら はい終わり
バラバラに切り刻まれて
心の淀みに吸い込まれていくのを見ていた
巻き戻せる時があるのなら
最短距離の未来地図
繋ぎ合わない切り張りだらけの嘘と未来
切り取られた昔の断片 見栄と虚像だらけばっかりの空っぽ
疲れたな
もう いいかな
空回りな感情ばかり雑然と頭を駆け巡る
未来の選択
要らない枝の剪定
切り落とし間違えた枝は 今現在
巻き戻らない
巻き戻せない
腐り落ちる果実は朽ちるだけ
たたずむ僕 消えた僕
すでに取り繕うにも 遅すぎて
ボロボロに剥がれ落ちた その素顔
もう笑うこともできなくて 泣くこともできなくて
つぎはぎだらけの心の奥に残されたものなんてなくて
心の叫びは 堅く閉じられた扉の向こう側
とうの昔に捨てた鍵
見つけようにも遅すぎた
真実から目をそむけすぎた これは僕の罪証
エピローグは 自分で幕引きするからと
こめかみにあてた物は むきしつな僕の心そのもの
鳴り止まない心のSOSサイン レッドゾーン
ボーダーラインなんて とっくになくなっていて
踏み越える準備だけはばんたん
ぎりぎりの淵をさ迷っている この心は僕のものなのに
いつのまにか僕のものにはなくなっていた
嘘も 本当も 君だけは知っていたんだよね
僕は もう信じられないからと
僕の存在が消えた後に残されていたもの
綺麗な花が風に揺れ一輪咲いていた
明日いなくなる為の僕の嘘
神様はいじわるだよね
人に生きる生き方は教えてくれるのに
死ぬ方法は教えてくれないんだ
僕は もう生きる方法なんて知りたくないし
なんで死ぬ願いは叶えてくれないんだろうね
神様は嘘つきだよね
なんでも叶える叶える言っても
かんじんの終わらせ方は 何も教えてくれないんだ
もう誰も信じられないのに
明日 いなくなる僕はいらないんだ
そして 明日はくるんだ
神様はいじわるだよね
いらない願いは叶えるくせにさ
自分落とし
いったい これは何度目の扉
君が置いていった僕
まっさかさまに落ちていく浮遊感
過去の僕が哂っている
その存在ごと いっそうのこと消してよ
君の存在が僕を殺す これは何度目の扉
今日の僕が昨日の僕を見上げてる
まっさかさまに落ちていくのは どちらの自分?
起き上がれなくなる前に どうか僕を受け止めてよ
今日を叩かれる この痛みあるのなら
明日を生きるすべだって持っているはずでしょ
最後の一つでも残っているのなら
全部失くすには まだ早い
そして…
最後の勝者は微笑んだ
闇