8月某日夜

甘味料がすぎる 8月某日の夜
これが今の味 今の匂い 今の色
現状なんてセピアぐらいがいいと思っていた
不感症だった僕にはすべてが甘すぎる

過去を恋しがる蛙から
いつか瞳に映った景色を思うときが来るのか
というよくわからない生き物に変わっていた

荷物を全部背負って
折れた骨ごと積み上げて
その頂点に上り詰めそうな僕は何を思うの
何を思うの

何かが劣ることはあるだろう
けれども同じぐらい尖ることもあるだろう
あ強がりかも恐怖心
いつか
それを知ることがあるだろう

あと100メートルしかない気だよ

清涼感がすぎる 8月某日の夜
これが今の味 今の匂い 今の色
現状なんてセピアぐらいがいいと思っていた
不感症だった僕にはすべてが甘すぎる

8月某日夜

8月某日夜

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-08-11

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