終わりのない祈り
やわらかな衝動に、のばした手が、指先から消失する。光の海で。白い粒子となって、きみの肉体が、そのまま。どこにいくのかを想像する間もないまま、星は、ちいさな悲鳴をあげた。
夜明けが遠かったのだ。
すこしのあいだだけでも、あなたと、おなじ空のしたで生きれてよかったと、青いバケモノは泣いて、わたしは、吸いかけのたばこを、そっと、横たわるバケモノのかたわらに手向けた。ひとつの恋のおわりが、人生のおわりでもあった。たとえば、わたしの血肉、臓器の一部でも、わけあたえられたら、おまえは、いまもわたしのとなりで微笑んでいたのだろうかと想う。こんな星だけれど、おまえにはちょっと、きゅうくつだったのかもしれないけれど。わたしは、つめたいアスファルトに跪き、なにかを祈った。漠然とした、なにか。祈り、というものは明確でなければ、意味がないと思うのに、じぶんが果たして、なにを祈りたいのか、なにに対して祈りたいのかもわからないで、祈る、という行為に縋っている。からだごと、星にうばわれた、きみのことをときどき思い出して、わたしは、バケモノと、きみと、ほんとうはどちらを愛していたのだろうとかんがえる。いまさら。
どちらにせよ、憎むべきは、星だ。
終わりのない祈り
BGMにずっとEnigmatic Feelingを聴いてました。コパスのOP映像でいちばん好きなのが2。
cpのDynamite Nonsensは個人的に霜月美佳ちゃんソング。