空物語 「無限の空」02

青桜です。
前回の続きを書きました、ちょっとわかりにくいですがすいません。

続きからです↓↓



「はっ……?天界??何それ」
光は横に居た羽の生えた金髪の男を怪しみながらも今はそれどころではないと、思わず問いかけていた。
それに対し男はニコニコ笑ったまま
「そーだねぇ、平たく言えば君の住んでいた世界の空のどこかかな。地球の中ではあるけど」
と答えた。

「…………っ」


光は沈黙してしまう。そんなこといきなり言われて信じる奴がどこにいるというのだ。


「で、何で私はこんなところに居るの。」
彼女の一番聞きたいのはそこである。
「だって、あんな生活から抜け出したいって言ったじゃん。」
男の顔つきが少し変わる。
「そ…そうだけど…。」
返す言葉がなく再び沈黙する。そのせいでこんなことになったのかと彼女は思った。

そうすると男が
「自己紹介がまだだったね、僕はリリースだよ。この世界の番人と言ったところかな。」

いきなり自己紹介をしてきた。リリースってなんだよと内心思う光だがしぶしぶ

「私は光。フツーの中学生、周りからみたらそうじゃないみたいだけど。」

いやいやながら自分も自己紹介をした。
「ねぇ、」
今度は光のほうから話かけた。
以外に思ったのか少し驚いた顔をリリースはした。

「何だい。」

「私はいったいどうなるの。」

「そうだなぁ…君はかなり希少な存在っぽいから悪魔退治をさせられるだろうね。」

どこか遠い目をしながら彼は答える。

「そう。じゃあ元の世界には戻れないのね?」
「あぁ、たぶん。僕にはわからない。」
元はと言えば自分があの世界を否定したのだから戻れなくても当然かなと光は思う。
「…ありがとう。どこに行けばいいかしら。」
瞳の感情が薄れた茶色の目でリリースを見据える。
「なら、養成所(エンジェルアッパー)に向かえ、そこで何かしらしてもらえるはずだ。」
彼の答えに光は立ち上がって
「うんじゃあそこに向かうことにする。本当にありがとね。」
ゆっくり歩き始めた。場所もわからないのに。

「待て!!」

リリースは光を呼び止める。

「何。」

光は振り向くと首を傾げる。
「送ってやる。場所わからないだろ。」
少し顔を赤らめながらリリースはそう言った。
「っ!!…いいの?」
光も顔を赤らめた。
「あぁ。いいよ。」
彼は力強く頷く。
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます…。」
するとリリースは
「んじゃあ行くぞぉ!!!」
「わっ!?」
光の体を軽々お姫様抱っこをした。

「はずい……。」

ボソっと彼女は呟く。



このあと彼女の人生は狂わされることになる。


つづく

空物語 「無限の空」02

さー…光はどうなるんでしょう。
自分でもわからないですw

前のを読んでくれたかた感謝です。

空物語 「無限の空」02

「はっ……?天界??何それ」 光が目を覚ました場所は空のどこかにある天界だった。 ここに来たことで彼女は狂わされていく…。 “あなたの人生おもしろくしてあげる” それは見えない悪魔に誘惑されていた。

  • 小説
  • 掌編
  • アクション
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-04-12

CC BY-NC-ND
原著作者の表示・非営利・改変禁止の条件で、作品の利用を許可します。

CC BY-NC-ND