前線

思いださないようにしていた事が

思いださないようにしていた分だけ鋭利になって

私の心臓を容赦なく貫く

きっと嗤っているだろう、あなたは

私が苦痛に喘ぎ 蹲っている姿を

私は引き抜く 心臓を穿つそれを

今 すべてを思いだしてやる

すべてに抗ってやる 何度でも、何度でも

死に甲斐を求めていいのはいつだって

今 この瞬間だけだ

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-03-01

Copyrighted
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