コロニャンウイルスに負けるか!

コロニャンなんかに負けない!


「はぁ、今年から小学生だったのに入学式だけで、あとは学校お休みか」

哲君は残念そうにランドセルをなでました。
今世界中でコロニャンウイルスが流行っているのです。
これに感染すると、猫のようになりその2パーセントが、死に至ります。
最初はかわいがっていた周りの人も、距離を置くようになり、腫れ物に触るような態度をとっています。
このウィルスは感染症のため、政府がソーシャルディスタンスと言う、人と人との間を一定に保つことを要請しました。
哲君はよく分かりませんでしたが、お母さんのお買い物について行くと人々は、これでもかってくらい距離を開けて歩いていました。
そして口にはみなマスクをし、なんだか異様な気がしました。
スーパーの出入口には消毒液が置かれ、そこで消毒をしてから店に出入りしました。
哲君はお母さんにピッタリいつも以上にくっついて歩きました。
スーパーですれ違った人に
「子連れで来るなよな」
と小さな声で言われ、お母さんは悲しそうな顔をしていました。
でもお母さんが買い物に行ってる間、僕は1人になっちゃうからそれはできないんだ。
次にすれ違った人は1人でトイレットペーパーやティッシュペーパーを4つも5つも買っていました。
僕は家に巨人でもいるんじゃないかって思った。
他にもいつもスーパーで見かける量より多い食べ物がカゴの中に入ってる人がたくさんいました。
僕は思ったんだ。
「コロニャンウイルスは人をの猫のようにするだけじゃなくて、助け合いの心まで変えてしまうんだ」って。それとも元からなかったのかな。
ここ最近コロニャンウイルスに効くと言う嘘の薬が爆発的に売れたらしい。
僕は同じ人間として恥ずかしくなった。
人の死が目の前にあるのに、誰もそれを現実味を持って経験してないから自粛しても、無駄。

僕は世界各国の人はすごいなって思いました。
数ヶ月も家の中で過ごしきった。
カッコイイなって思いました。
家での過ごし方のアイディアがあるんだなって、頭良いなって思いました。

日本は今ゴロニャンウィルスで死ぬ人が増えてきました。
その時残された人に悲しい思いをさせます。
遺体に会うことはできないり、火葬場に行くこともできません。
あなたを守ることは愛しい人を守ることです。
哲君は小学校には行きたいですが、お母さん、お父さんの為に我慢しているよ

小さい子が我慢できるんですから、みなさんも出来るはず。
力、思いをひとつに。

コロニャンウイルスに負けるか!

コロニャンウイルスに負けるか!

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-02-14

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