ただ感動が〜脱落者の小言〜

込み上がる

胸に引っ込んだり脳みそに上がっていくものは一体なんなのか。
僕にはわからない。
悲しみ半分、感動半分。
刺さる物語が頭の中優しく点滅しながらぐるぐる回る。
これが僕の求めていた物語なのか。
しかし、現実の苦い記憶ができればそうであって欲しかったと言う悔いもある。
人に気持ちが伝わるようになるのは難しい事だし、時間がかかる事だから、それには辛抱が必要で僕はその辛抱ができず脱落したに過ぎず、そのせいだと言うのに僕は報われなかった結果を裏切りだのなんだので他に責任転嫁している訳だ。
つまりは、僕は現実で感動を得るための強さがない弱者にすぎず自分自身を責めることを避けている。
他のことは自分を責めるのに。
どうも愛については自分の気持ちが正しいと思い込む節がある。
そう思い込んで生きるから僕は人を避けざるを得ない。
人を避ければ余計なことを考えないで済む。
何かいいことがあるかもしれないとかその他諸々の余計な期待を拭い去るしかないと思えた。
この先に感動はないことを願う。
感動する期待すらもないことを願う。
人間ドラマからの逃亡だ。
このまま進め、このまま進め。
誰もが僕を忘れ、そして僕は静かに死ぬ。
ただその間まではただやりたいことをやりたい。
人からではなくこうして物語からのみ感動を得て何かしら人の心を浄化するような物語が書けたら良いなと思った。
できるかどうかはわからないけど。
僕は人に対して直接何かをしてやれる訳じゃないけど、その代わりに少しでも気持ちを振るわし生きる力を与える物語が書けたら良いなと微かな憧れの灯火が着くのであった。
根暗による感動がこの世を少しでも照らすことができるだろうか。

ただ感動が〜脱落者の小言〜

ただ感動が〜脱落者の小言〜

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-02-06

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