睨光

桐原 水刃

肌寒い硫酸をあびて歩いていく
まだ絵が描けない
グラスワインに映る世界のままに
訳が分からない衝動を(漢語で書かれた
リアルで標準的なスリルを感じたい

あなたに臓器を捧げたいのだ
腑のパレットで血を描いて
性欲を清めましょう

銀河の終わりに棘がいっぽん
すこし唾をつけて
ゆっくりと深く入れていきます 
すべてを溶かす大雨が降る (ロシア語の
ことばなんてなければいいのに
(あなたの詩は嫌いなんだよ

睨光

睨光

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-01-21

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