【超短編小説】スリッパ
六井 象
一人暮らしなのに、気づくとトイレのスリッパの位置が変わっている。ドアの前につま先を向こうに向けて脱いだはずが、便器のすぐ傍でつま先がこちらを向いている。まるで誰かが便器から出てくるのを待っているみたいだ。
【超短編小説】スリッパ
六井 象
一人暮らしなのに、気づくとトイレのスリッパの位置が変わっている。ドアの前につま先を向こうに向けて脱いだはずが、便器のすぐ傍でつま先がこちらを向いている。まるで誰かが便器から出てくるのを待っているみたいだ。
【超短編小説】スリッパ