拒食家の戯言

露悪家ふぜいが。おまえはただ驕りを撒き散らしてるだけだろうが。
達観と思考停止を履き違えてるだけだろうが。違うか?
おまえの矜恃は有害だよ。だれより、おまえにとってな。
おまえを尊大たらしめているのは、見るに堪えないその虚勢だ。
おまえを冷笑家たらしめているのは、暴走しているその虚勢だ。
おまえは疎外されたと喚いているが、それはおまえの妄言だろう?
おまえは自ら好んで孤立の道を撰んだのだろう?
見捨てられたと嘆いていたが、見捨てたのはおまえの方だろう?
だれも嘘で固めたおまえに用は無いんだよ。
おまえの主張がいくら整合性がとれていようが、無視されるだけだ。
おまえは虚空に向かって、演説まがいの呪詛を吐き散らしているだけだ。
おまえは自己の論理性より何より、信頼という最も貴重なものを喪ったのだ。
自分の正常性に固執するばかりで、おまえは内省も受容も怠ってきたのだ。
そのつけが廻ってきただけだ。これを必然と呼ばずして何と呼ぶんだ?
おまえの矜恃は有害だ。そんな虚飾はさっさと棄てちまえ。目障りだから。
おまえが嗤っていた奴等に今度はおまえは嗤われてるんだ。それをいい加減認めな。
もう見せかけで生きるのも、生きてると見せかけるのも、辞めな。それで一から学ぶといい。
おまえが病的に忌み嫌っていた、奴等の人道の在り方を。

拒食家の戯言

拒食家の戯言

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-12-17

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