夢想

こちら側から見ると
彼は憧れの人だった
反対側から見ると
その人は憎い人だった

正面から見ると
それは懐かしい人であった
後ろから見れば
避けて通りたい苦手な人だった

私達は反射板
乱反射し合って
理解
という幻のお手玉をしている

どこかに真実本当に
分かってくれる何かを
夢想し
存在する事を願いながら

夢想

夢想

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-12-03

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