心臓

忘却

それはしようと思って出来るものではない

それは小さな自分の殺害なのだ

あるいは小さな自分の追放なのだ

私は一つの構造体

螺子のすべてが心臓なのだ

その心音に耳を傾けた時

私は自分を許す契機を与えられているのだ

私は自分の腕が錆び、脚が錆び、

身が軋む音を立てたとしても

その悲鳴ごと 私という運命を受け入れるだろう

心臓

心臓

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-12-02

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