Chain Of Pain

憂鬱が僕たちを繋いでくれたというのなら

僕がこの哀しみを乗り越えた時 君は僕から離れていくのだろうか

君がその哀しみを乗り越えた時 僕はそれを受け入れることが出来るだろうか

幸福の一部である不幸に、あるいは不幸の一部である幸福に

耐えることが出来るだろうか 耐え抜くことが出来るだろうか

耐え抜くことが出来たとして それで報われるというのだろうか

報われたから、それが何だというのだろうか

僕はもう 何が不幸で何が幸福なのかわからなくなっていた

君が不幸なのか幸福なのか 僕はわからなくなっていた

不幸だろうが何だろうが 二人で同じ方向を見てさえいればそれで良かった

たとえそれが紛い物の幸福だといわれても、僕には関係がなかった

私たちには関係ないと、君は笑ってくれるだろうか

憂鬱のすべてを 共に背負ってくれるだろうか

死者は生者によって生かされるということを、僕たちは誰よりも理解している

人間のありとあらゆる哀しみを書き続けろ

哀しいふりをしていると軽蔑される僕たちはきっと

誰よりも不幸で幸福だ

Chain Of Pain

Chain Of Pain

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-11-29

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted