キズカナイ

おかしいな あちこちキズついてる
いつの間に?
朝起きて 挨拶して 少し話して 話を聞いてて
どこでキズついた?
キヅク余裕はなかったのかな そんな毎日を送っているのかな

キズにはキヅカナカッタけど 置いてかれていたことにキヅイタ
私は小走りに走る 他人は大股で悠々と歩いているように見える
痛い 胸がジンジンする 人の笑い声でキズついてる
私のことを笑ってるわけでもないのに 自意識過剰

何で私だけいつもこんなにキズつくの?
私だけ何でいつも置いて行かれるの?
惨めすぎる 生き晒しだ

私は胸を抑え涙を流しながら周りをもう1度見た
世界が変わって見えた 潤んだ世界の向こうにはあちこちにキズだらけの人がいた
座り込んでいる人もいる
あれ? わたしだけじゃなかったんだ
自分のことで精一杯で周りの人たちの嘆きにキヅカナカッタ

生きていれば少なからず誰でもキズつくんだ
みんな何かを背負って 何かに縛られ生きているんだ
みんなキズつくってことは楽しそうにしている人もキズつきことがあるんだ
キズついてもなお立ち上がって楽しみを見つけてるんだ
それなら今キズだらけの私も楽しみをみつけられるってことか

色んなことにキヅケタら世界が広がっていく
朝は朝日を浴びる 昼は日向っぼっこ 夜は星空を見つる
少しキズが癒えた気がした 
独りきりの世界から抜け出しキヅキを見つけに行こう

キズカナイ

キズカナイ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-11-10

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