よどみという衣装

雨の後の日差し
雨上がり
植物が一等輝いて見える時
全ては水に流されて
残されたものは
凛として立つ

何の汚れもないように
何のこだわりもないように
何のわだかまりもないように
木々は立つ

流しきれなかった
さまざまなよどみが
私を襲う
私はそれらをまとって
窓の内側から
木々を眺めている

よどみという
衣装の中で
私は深く溜息をついた

よどみという衣装

よどみという衣装

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-11-04

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