ドリップコーヒーの香り

章子

すれ違った言葉
意味の取り違え

通り過ぎずに残る思い
内で燃える齟齬

流し上手になりたくて
他者を受け入れたくて

しかし出来損ない
それから自傷などして

ドリップコーヒーの香りなど
思い出している

怒りという名の
内に燃えるモノ

異物 他人 距離
過去の記憶の投げかけでしかないのに

流し上手になれなくて
幾つものかたまりを抱えている

問いかける我
吹きかける感情

記憶をアイロンで
蒸気で
ぱりぱりにしましょう
シワを伸ばして

新しく
始めましょう

そうして 自然が流すままに
流されるものへと
脱皮する

そう
流され上手となりましょう

ドリップコーヒーを飲みながら

ドリップコーヒーの香り

ドリップコーヒーの香り

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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