非日常2

笑いは怖さとお隣さん。
その境目こそシュール。

ドップラー効果について考えていた。
ドップラー効果を体験するために、ソニック ザ ヘッジホッグの真似をしてTSUTAYA阿倍野筋店を走り回った。
ソニックのように遠心力で壁走りをしたいけれど、いつも家入レオのCDが陳列されている棚にぶつかってぶちまける 。
店員は仕方ないなって顔して片付けてくれるけど、俺も科学に犠牲はつきものやし、申し訳ないなって気持ちでいっぱいになりながらセカイノオワリのCDがある棚にぶつかっていく。
なるほどこれが物理か。
ゲシゲシと文明開化の音が聞こえた気がしたが、 その音は店員が俺にローキックをしてきた音だった。
俺の足を折ると、顔面、みぞおち、急所に連撃を加えてきた。
「北極熊を倒した猛獣の連撃」
店員は気持ち悪いくらい発達した顔の筋肉でニタァとしながら言い放った。
なるほどドップラー効果ならぬ、グラップラーバキ。
ドップラー…グラップラー…
ドッペルゲンガー ドンペリーヌ
ドン…いやなんでもない。

おしまい

非日常2

つづく

非日常2

シュールな世界観。 笑いとはなんだろう。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • コメディ
  • 青年向け
更新日
登録日
2012-11-15

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