燐・凛

少しずつでも、繋いで進めば救われる言葉を届けたい──

ただ単に離散なんて言う属性が、人の営みを決めるのか
冷血な人達は、幸せが何なのか考えたことがあるのだろうか?
煌めいた愛情は憎しみという一つの願いに飲み込まれて、心から消えていく
同じものを視た時に感じる感覚の違いによって、信じるものは決まる

市民は誰も知らないのだろうか 外の世界の地獄の戦場を、あの腐臭を
これまでの世界でどれだけ多くの人達が命を奪われただろう
戦場に散らばったこんな死体が、人の成れの果てだと言うのか?
本当に私は、私たちは夜の終わりを視るのだろうか?
儚く散った青い光は、僕らに何を呼び覚ますのだろう

子供の頃は、たとえ腐っていてもこんな世界だとは思わなかった
無垢の地獄から上に登るほど、苛酷さを増していく上り階段
憎しみに煮えたぎった亡者たちは、ただ機械として殺戮を繰り返す
現実では見識のない本当のゴミクズが力を振りかざし幸せを容易に奪う
そして彼らは本当に魂を救いたいと思っているだろうか?

視えない社会の裏の至る所で、どれだけの地獄が繰り広げられているだろうか
終わりのない戦いに、絶望するだろうか? 越えられると思うか
沈没するときに、例え人が輝かなくても、命は輝いていると思う
掟という鎖の中の雷動で、脱落して奪われていく光と命たち
あの幼い志しは、運命を貫いて、光を手にできるだろうか

迷える惑星は、自分の人生の中で道標を見出だせるのだろうか?
ただ青空を観ていればよいのか? 広い世界に飛び立ちたい
こんな薄汚れた部屋が、罪持つ人達の宿命の場所だというのか

Neonの光が私を救い、導いてくれた だから戦いたい
すべての力は人を護るために 子供の頃夢見た偶像でさえも
全てを焼き尽くす仰天の光が、この体を燃やし尽くすまで

裏腹な君は言った「与え続けるだけでは限界が来るんだ」
古い林檎の影は未だに私を救い、私に喜びを与え、私に力を与える

人の心が機械で出来ているというなら、人間性を壊したくない
目の前の世界と、心の奥とそれを繋ぐ心に答えを求めて
人の感性なんて、心次第で上辺とは全くチグハグだろ
宇宙から見た地球は、他の世界でも輝いているだろうか

幻想や幻覚の中には、幸せなど無いから 繋がりを信じて

操り人形とされた天使たちは、心の奥底で何を願う

現実を疑っても、迷っても目の前の世界が現実なんだ
定められたカラクリの中で、それでも前に進んでいく光と心
数学の問題に囚われた時に、人に必要なのは超える達観
迷いは人を救わない 戦うことを、幸せを鈍らせてしまうから
翼失った人たちに、本当に幸せをもたらすのは嫌われた「玩具」
現実ではこれが正しい、ではそれは幸せでも正しいだろうか?
愛と信念を信じ地獄を戦い抜いた者だけが、圧倒的な力を手に入れられる
きっと幸せを手に入れられるのはごく限られた人たちだけなのだろう

水持つ罪持つ悪意ある者達は、来世に自らの過去に蹂躙される矛盾
引き金を奪われれば、罪あるものに可能性はない そんな残酷な現実

奪われる宿命の現実でも、ぬくもり守って生きられるならば──

燐・凛

■(2020.8.26)

燐・凛

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-26

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