月蝕

夜にだけ
生きていようと憶う時
私の何かが欠落している、と
ふと気附く
私はその欠落の正体を
明らむ事も出来ないままで
またどうしようもなくつまらない
朝を迎えてしまうのである
また夜を待ってしまうのである

月蝕

月蝕

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-16

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