クリームソーダ

僕には大切な友達がいた。

小さな頃からずっといっしょで、
これからもずっといっしょだと思ってた。

なのに、どうして。
どうして、君はここにいないのだろう。


このお店に来ると思い出すんだ。
いっしょにクリームソーダを飲んで、

おいしいね!
私、クリームソーダ大好きなの!
連れてきてくれてありがとう!

って、にこにこしていた君のことを。
その足元で、大人しく伏せていたキルシェのことを。


君がいない夏はまるで、
アイスクリーム抜きのクリームソーダだ。
さくらんぼもどこかに行ってしまった。

君とキルシェのいない夏。

僕には大切な友達がいた。
いや、友達よりも大切な存在だった。


ねぇ、

今年は誰とクリームソーダを飲んでるの?

クリームソーダ

クリームソーダ

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-11

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