自由律句 34

自由律句 34


自販機に十円玉入れては吐き出される


乳首の周りのぼこぼこを乳首予備軍と呼ぶ彼女


携帯鳴ってるよテレビだよ


自転車の婆ちゃんが堰き止めた車列


車道を走る自転車の爺


人がいたので鼻歌に切り替えた


よく見れば知らない顔の鏡


臭いのはおっさんではなくエアコンの息


誰かが屁をこいたとしか考えられない


入力というよりも打撃


涼みにきたコンビニがぬるい


手だけ踊っているイヤホンの女

自由律句 34

自由律句 34

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-03

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